|
4 |
TMMカーボン・スチール・バトンの材質と性能 |
|
■TMM・スチール・バトンの材質と性能 |
- アメリカのASP社バトン、Winchester(ウィンチェスター)社製バトンとの比較も説明されています。
- TMM社カーボン・スチール・バトンの材質[4135鋼]
- 4135鋼とは正式にはAISI 4135 Steel Alloyといいます。
- AISIとはAmerican Iron and Steel Instituteの略称で「アメリカ鉄鋼協会」のことをいいます。
- 「Steel Alloy」とは合金のことです。
- アメリカ鉄鋼協会のはAISI 4135 Steel Alloyは日本工業規格(JIS)では「SCM435」に該当します。
- Cr(クロム)は耐食性を増す。(錆に強くなる。)
- Mo(モリブデン)は粘り強くなる。
- C(炭素/カーボン)は硬さを増す。
- その他Si(シリコン)、Mn(マンガン)、P(リン)、S(イオウ)を加えて更に焼入れの冷却行程で強度を高めた特殊鋼のことです。
- 特に機械製造用の鋼材としてシャフトや歯車などに使用されます。
- SCMとはSteel・Chrom・Molybdan(スチール・クロム・モリブデン)の略称です。
- SCMび頭文字400番台の後ろの数値(30・35・40)は炭素(カーボン)の含有量になります。
- 特筆すべきは炭素(カーボン)の含有量が多い程、剛性(硬さ)が強くなりますが、逆に衝撃強度(折れ易い。)が弱くなることです。
- 上記の成分表でSCM430・435・440のクロムモリブデン鋼で炭素(カーボン)の含有量だけが違い、その他の成分は全て同じです。
- それぞれ各社が採用した材質は剛性にわずかな差があるだけで総合的には、ほぼ同等の性能であることが判ります。
|
■JIS規格:クロムモリブデン鋼鋼材の化学成分
メーカー名 |
AISI
記号 |
JIS
記号 |
化学成分(%) |
C:炭素
(カーボン) |
Si:
シリコン |
Mn:
マンガン |
P: リン |
S: イオウ |
Cr:
クロム |
Mo:
モリブデン |
Winchester
(ウィンチェスター社) |
4130 |
SCM430 |
0.28
〜0.33 |
0.15
〜0.35 |
0.60
〜0.85 |
0.030
以下 |
0.030
以下 |
0.90
〜1.20 |
0.15
〜0.30 |
TMM社 |
4135 |
SCM435 |
0.33
〜0.38 |
0.15
〜0.35 |
0.60
〜0.85 |
0.030
以下 |
0.030
以下 |
0.90
〜1.20 |
0.15
〜0.30 |
ASP社 |
4140 |
SCM440 |
0.38
〜0.43 |
0.15
〜0.35 |
0.60
〜0.85 |
0.030
以下 |
0.030
以下 |
0.90
〜1.20 |
0.15
〜0.30 |
|
[おことわり]■本成分表はAISI規格、JIS規格に定める化学成分を参考のために記載しています。したがって各メーカーが使用する鋼材そのもの(ウィンチェスター社やASP社のバトン)を成分分析した数値ではありません。
※更に詳しく見る。クロムモリブデン鋼鋼材の化学成分http://www.forming.co.jp/database/material/cms1.html
|
|
|
|
|